ベトナムから来たエンジニアの紹介~故郷ダナンの風景~

当社のある岐阜県恵那市中野方、地元の広報誌12月号に3年前

ベトナムからエンジニアとして入社した2名が紹介されました。

金型を作るという仕事は、1人前になるのに最低10年必要と言われる職種です。

外国からの実習生では金型づくりがわかり始めた頃に帰国しなければいけません。

そこで、当社では帰国義務がなく、自国で同類職種での勤務経験がある

エンジニアの方に日本に来て活躍していただこうと決めました。

現地の大学に協力していただき、工業大学を卒業した優秀なエンジニアの方に

ものづくりの実践テストを実施し、スカウトさせていただきました。

入社後言葉の問題は多少ありますが、仕事に関しては、機械の操作もすぐに覚えるだけでなく、

手先も器用で繊細で精密な金型作りにも、すぐに順応し、さらに技術力が向上しています。

 

当社のある中野方町にはアパートが少なく、彼らの住む場所の選定には苦労しました。

しかし、近くの空き家を社宅として買い上げ、そこに彼らは住んでいます。

近所の方々には、とても親切にしていただいていることに、感謝しています。

中野方町と彼らの故郷はどことなく似ているそうです。・・・つまり田舎です。

彼らの移動手段は基本的には自転車かバスです。バスの本数も少ないので、

町中に出かけるにもひと苦労です。

今彼らは、自動車の運転免許取得に向け、勉強を始めています。

日本の交通ルールを日本語で覚えるのは大変だと思いますが、とても努力しています。

スイト君はワイヤーカット放電加工や形彫り放電加工を中心に作業しています。

ラム君は加工プログラム作成(CAM)やマシニングカコウを中心に作業しています。

二人とも、手が空いた時は積極的に忙しい現場をサポートしたり、

金型のミガキや仕上げ・組付け作業などにも挑戦し、腕を磨いています。

彼らがエンジニアから金型作りの職人になる日も近いかもしれません。

 

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